クラス順を確認するために人ごみを掻き分けて、張り出された紙を見た。


「きゃーっ!つーちゃんと一緒のクラスっ!」

「よかったねぇ」


「あ、ついでに沙南も一緒だ」


「…ついでかよ!」



べシンとツッコミを入れてから玲奈と共に、5組へと歩いた。



この学校は6組まであって、男女同じの共学校。






ガラッ



と、玲奈がドアを開け、続いてあたしも入った。


玲奈がある人物と目があった瞬間、




「つ~ちゃぁぁん!!!」



「れいちゃぁぁん!!!」




教室で抱き合う2人。


周りには野次馬が。



「……バカップルめ、よそでやれよ」




ぼそりと冷たくつぶやき、自分の席へと向かった