ナツ色の恋~最強男が愛した伝説の女~




クラスにつくと、すでに教室はガヤガヤしていた。



……まさか……。




人ごみを掻き分け、何とか何が起こっているのか見ようとした。




「……ツルヤ!!」


教室には、

直哉にぼこぼこにされて、横たわっているツルヤの姿があった。



「どうしたぁ?こんなもんかよ?」


「…なお…や…っ」



いつからこんなに変わったの?



昔は気さくないい人だったじゃない。




先生は止めようとするけど、仮にも直哉はNo,2の族の総長。



一般人が立ち向かえるわけがない。



だけど、あたしにはそんなこと関係ない。



円の中心へと、


「ツルヤ、大丈夫?」


ツルヤの元へと走った。


「……っごめん。俺、許せなくて……!」



腕で目を隠しすツルヤ。

ツルヤの頬に一筋の涙が流れた。



「ダッセー!こいつ泣いてやんの!!」



プツン、とあたしの中で何かが切れた。