「おいっ、竹内!」
「つーちゃん!?」
ツルヤは教室から出ていった。
ねぇ、愛村
ツルヤも玲奈も
智輝やユウをはじめRed Tailのメンバーも
みんなみんな、
待ってるんだよ。
「おい!鹿波!お前までどこ行くんだ!!」
「…どっか」
「はぁ!?」
あたしはツルヤを追いかけるために、教室を出た。
「ツルヤ……っ!」
「…沙南ちん…」
「どこ行くの…?」
「………」
ツルヤは気まずそうに、あたしから視線を外した。
「……2年の、教室……?」
「なん…っ」
何でわかったのか、とでも言いたげに、目を見開いた。
「ダメだよ、ツルヤ」
「…でもっ……ごめん、沙南ちんの言うことでも、今回ばかりは聞けない」
そう言って、ツルヤは走り出した。
「……待って!!」


