学校に行っても授業なんかもちろん頭に入らない。 「鹿波!鹿波!」 あたしの名前を呼ぶ先生の声がするけど、それに答える気にすらなれない。 この学校で、 愛村の優しさに触れて ココロの奥で冷え切っていた“何か”が、少しずつ解けていくような気がしたの。 逃げていた“あの出来事”に向き合えそうな気がしたの。