聖夜の約束

「これから二次会へ行くんだ 松下さんもどうかな?」


「えっ!?」


びっくりのお誘いだった。


「瑞樹、もう定員オーバーよ」


困っている所へ長谷川さんを呼び捨てにする声がした。


社内で一番きれいだと言われている鳥居さんだった。


今日、夏姫が初めて知った長谷川さんの彼女。


「定員って、まだいけるんじゃない?」



長谷川は眉根を寄せて彼女を見た。


「だってそう先輩が言っていたもの」


そう言ってぶら下がるように彼の腕に腕を巻きつけた。


あたしを見る目はあからさまに自慢げだ。


「いいんです あたし・・・・」


このまま帰るって言うのもくやしかった。


「あたし、待ち合わせしているんです」


正直者はデートとまでは言えなかった。


デートって言ったらきっと鼻で笑われたかもしれない。