聖夜の約束

「家に帰ったんだね?」


「うん」


短い返事。


「ご両親は心配していない?」


そっけない返事を聞いて夏姫はレイの顔を見る。



「心配はしていない 仕事が忙しくて2人とも家にいないんだ」


「そっか・・・」


夏姫は頷いた。



「風邪は大丈夫?喉の調子はどう?」


レイは台所に立って聞く。



「もう大丈夫 お礼言ってなかったね レイくんのおかげです」



夏姫がにっこり笑って言うとレイは照れくさそうに笑みを返した。