聖夜の約束

「松下さんにそんなに若い彼氏がいたなんて驚いたわ」


そう言ったのは長谷川 瑞樹の隣にいた鳥居 さやか。



さやかは瑞樹の腕にぶら下がるようにして立っていた。



その姿を見て夏姫の胸の奥がチクッとした。



「か、彼氏じゃありません」


否定をするとレイの顔がますます不機嫌になる。



きれいな顔をしているから不機嫌になると迫力があって怖い。



「そうよね 地味姫にこんなに若くて素敵な彼氏がいるわけないものね?」


さやかはホッとしてレイに微笑んだ。



若くてカッコいいレイを見てさやかは夏姫に嫉妬した。



「さやか」


瑞樹が夏姫の事を地味姫と言った事をたしなめる。



「あら、いいじゃない?可愛いあだ名だわ」


「夏姫さん 行こう」


レイは夏姫の腕を掴んだ。


これ以上この女の言葉を聞いていると我慢がならなくなる。



「レ、レイくんっ」


夏姫はまたしても引っ張られるように歩き始めた。