聖夜の約束

「気を悪くさせたんならごめんね?夏姫さんと話がしたかったんだ」



「無、無理っ あたし酔っ払いだし」



手をひらひらさせて歩き出した。



「帰るんでしょ?送るよ」



付いてきた美少年の言葉にあたしは腰を抜かすほど驚いた。



「今なんて・・・?」


送るとか言った?



ううん 聞き間違い あったばかりのあたしを送ろうなんていうはずが無いもんね。


「送っていくって言ったんだけど 夏姫さん、酔っ払っているし もう遅いから危ないよ」



「いくら酔っ払っているからって冗談はやめてね?」


そう言って歩き始めた。


が、立ち止まり彼のほうを向いた。



「そうだ!コートをありがとう」


ペコッと頭を彼に下げてからホテルの回転扉を抜けた。