◆太陽のごとくあいつは◆




『ねぇ…わたしが晶螺くんとペア組みたかったの知ってたんでしょ?』



麻美が急に話し出した。



『どうしてあの人と…』





『いや、違うよ、それは君の先生が…』



ちょっと待てよ…



"あたしは…パス"



"二人で行ってきなよ♪"



美夏ねぇ…今何してんだ!?




嫌な予感がよぎった晶螺は続けて麻美に尋ねた。




『麻美ちゃん…君の先生は?』



『ぇ?ぁぁ、誘ったんだけど、なんか用事があるとか言って…』




……!?



まさか…



晶螺は勢いよくうきわから降り、海をあがった。



『ぇ、ちょっと晶螺くん!?』



『悪いけど俺、ホテルに戻るよ』



『えぇ!?どうしたのそんな突然…』



が、晶螺は答えずズカズカと浜へあがる。




『晶螺くんってば!!』