『ねぇ…わたしが晶螺くんとペア組みたかったの知ってたんでしょ?』
麻美が急に話し出した。
『どうしてあの人と…』
『いや、違うよ、それは君の先生が…』
ちょっと待てよ…
"あたしは…パス"
"二人で行ってきなよ♪"
美夏ねぇ…今何してんだ!?
嫌な予感がよぎった晶螺は続けて麻美に尋ねた。
『麻美ちゃん…君の先生は?』
『ぇ?ぁぁ、誘ったんだけど、なんか用事があるとか言って…』
……!?
まさか…
晶螺は勢いよくうきわから降り、海をあがった。
『ぇ、ちょっと晶螺くん!?』
『悪いけど俺、ホテルに戻るよ』
『えぇ!?どうしたのそんな突然…』
が、晶螺は答えずズカズカと浜へあがる。
『晶螺くんってば!!』


