『あんなにたくさんいたのに、もう20組しか残ってないねェ』
聞き覚えのある声に、美夏と晶螺は後ろに振り向いた。
そこには、麻美と彼女の友達5人がニカっと笑って見せていた。
『やっぱりオネエサマたちも勝ち抜きましたねぇ!』
友達の一人が口を開いた。
『ぅん♪あなたたちも?』
『『もっちろん♪』』
が、内一人は俯いていた。
そうか…この子は…-----
この子は男子とペアを組んでいて、麻美・友枝ペアに負けてしまったのだ。
まったく、この4人もっと気使えよ…
美夏は頭をかいた。
やがて、他の一人が、
『よぉっし!!
今日は1次と2次の中休みだからーぁ、みんなで海行かなァい!?』
『『賛成ーッ!!』』
『ほらほら、元気出して!!
負けちゃうことだってあるよ誰にだって!
麻美たちや私たちがその分頑張るからさっ!』
その子は負けてしまった子を励ました。
まぁ、なんと感動的なシーン…


