◆太陽のごとくあいつは◆




『あんなにたくさんいたのに、もう20組しか残ってないねェ』



聞き覚えのある声に、美夏と晶螺は後ろに振り向いた。




そこには、麻美と彼女の友達5人がニカっと笑って見せていた。




『やっぱりオネエサマたちも勝ち抜きましたねぇ!』



友達の一人が口を開いた。



『ぅん♪あなたたちも?』



『『もっちろん♪』』




が、内一人は俯いていた。



そうか…この子は…-----



この子は男子とペアを組んでいて、麻美・友枝ペアに負けてしまったのだ。




まったく、この4人もっと気使えよ…


美夏は頭をかいた。






やがて、他の一人が、



『よぉっし!!

今日は1次と2次の中休みだからーぁ、みんなで海行かなァい!?』




『『賛成ーッ!!』』




『ほらほら、元気出して!!
負けちゃうことだってあるよ誰にだって!
麻美たちや私たちがその分頑張るからさっ!』



その子は負けてしまった子を励ました。



まぁ、なんと感動的なシーン…