『ねーさんぶるなよ!!!!』
美夏の肩がビクっと動いた。
『俺だってもう子供じゃないんだからな!』
『な……何怒ってんの…?』
『怒ってなんかないよ別に!!』
いや、怒ってるし。
美夏は思った。
『ただ、今更俺をガキ扱いすんなって言ってるだけ!
オヤスミ!!!』
勢いよく晶螺はベッドに横になり、布団を頭までかぶった。
…んもぉ、何だょぉアキちゃんってば。
妙に拗ねちゃって。
今の美夏には晶螺の気持ちが理解出来ない様子。
一方の晶螺は布団の中でいじけにいじけていた。
くそっ!!
何だよ、急によそよそしくなっちゃって…
美夏ねぇ、あいつが来る前と全然違うじゃないか……-----
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『へぇ~!!
やっぱ横浜の人たちも強いねぇ!!』
小屋に貼られた勝ち抜けペアが書かれた紙の周りに人がワラワラと集まっていた。


