◆太陽のごとくあいつは◆




さて、街灯の綺麗な人気のない道を歩き出した美夏と友枝。



美夏は最初に口を開いた。


『ねぇ………

なんで…千佳と別れたの…?』




『随分と単刀直入に訊くんだなお前は』



友枝は少し笑って見せた。




そんな友枝から美夏は目を逸らして答えた。




『…あたし---あたしだって、あんな思いしたんだもん。

だから、あなたたちが別れるなんて…あたし、やるせない…』




『彼女の方から"別れたい"って言ってきたんだよ』




……!?

千佳が?? まさかそんな…




『し、信じらんない…

だって千佳は友枝さんのことあんなに愛してたのに…』




美夏は取り乱した。




『-----君がいなくなって、1年くらい後…か。

彼女…同い年のやつと婚約したんだ。』




うそ、でしょ…


美夏の脳裏に2年前の千佳が次々に蘇る。


友枝は続けた。




『結局、オレたち…合わなかったってことだろ』




美夏はその言葉に立ち止まった。



何とも言えない気持ちになっていた。