◆太陽のごとくあいつは◆




だから、わたしは晶螺くんと組んで試合に出たかったのに!!


なのに…


わたしの気持ち知ってるくせに、晶螺くんったら…------





麻美は悔しそうな顔で爪をかんだ。









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夜8時……



着替えて小屋から出てきた美夏と晶螺の前にはばかる者が二人。




『待ってたんだよぉっ、晶螺くぅん♪
お疲れ様!超イイ試合だったょ!』



そう、麻美と友枝だ。





麻美は晶螺の腕に手を廻し、くっつくようにしてまた高い声で話す。


『一緒に帰ろーよぉ!散歩がてらさ♪』




晶螺はただ笑うだけで、心中、"なぜこうなる…"と呆れていた。




友枝は美夏に向かって、



『おくってくよ』




なんて言うもんだから、晶螺は



『ぁ、美夏ねぇ…』



友枝と美夏は歩き始めてしまった。



『美夏ねぇ…!!!』



『晶螺くん!!』



麻美の声が晶螺の声を遮った。



『いいじゃない!!あの人たちはあの人たちでほっとけば!!』



『……------っ』