◆太陽のごとくあいつは◆




友枝がまた口を開いた。



『だけど驚いたよ。
お前はてっきりもうここには来ないんじゃないかと思ってたよ』



『……--------』



『まさかこんなところでまた再開するなんてな』




美夏の目が急に真剣になったのに気づいた晶螺は、やるせなくなり、



『美夏ねぇ!!もう2組目試合終わったよ!
早くスタンバっとかないと』



すると友枝は、



『ぁぁ…じゃぁまたあとで』




と言って去っていった。





『なんだよあいつ!
出番前の選手つかまえといてさっ』



晶螺が気に食わぬ顔をして言った。




『……始まるよ、行こう』


美夏はそう言って晶螺の前をコートへと進んだ。









試合は、午前にあったやつよりは少々技アリのペアだった。



が、30分でひねりつぶした。




『楽勝楽勝★』



上機嫌で腕を振り回す晶螺。



が、美夏は席からこっちを見ている友枝が気になってしかたがない。



隣には麻美が座ってこっちを見ていた。





美夏には聞こえないが、友枝は目線をずらさず、麻美に話しかけた。




『麻美。
彼らは一番の強敵になるぞ。』



『はぃ……』