◆太陽のごとくあいつは◆




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一次予選2日目…



美夏と晶螺の出番は5組目だ。




『ぅっわぁ、もうこんな早くからみんなウォーミングアップしてるんだ』


浜で練習しているペアたちを見て美夏が言った。


隣で晶螺は、




『当たり前だよ。
たかが合宿の小さな大会予選だからって、みんな勝つのに必死なんだからね

俺ら負けたら赤っ恥だぜ』




『む…
でも、そう言われてみれば、あたしとあんたってそこまで一緒に練習する時間なかったじゃん。

まぁ、年下に負けるわけにはいかないけど。』





そう、今回の彼らの試合相手は晶螺と同じ年の男女ペア。



『まぁ、美夏ねぇがパートナーだから、がぜん負ける気はしないけどね』



『よく言う』







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『はぃ次!
5組目、コート入って』




コートに入ると晶螺も美夏も目つきが本気モードフル状態。


無口です。


これからは多分目で会話します。




バシッ!!!!



晶螺のサーブを打つ快い音が聞こえ、次に起こったのは観衆のどよめきだった。


相手ペアの男女二人は、晶螺のサーブの速さに息を呑んだ。



『うっそでしょぉ…あんなの取れないわよちょっとぉ』


『ちっ、弱気になってんじゃねぇ。ほら次来るぞ』




相手ペアは初っ端から苦戦状態だ。