◆太陽のごとくあいつは◆




コートに立つ友枝と麻美。



試合が始まり、美夏の目はそれに釘付けに。




ほんとに…似てる。

そっくりだ。



友枝さんに会ってからの千佳のフォームって、いっつもああだった。


彼は怖いぐらい影響力あったからなぁ……



美夏は過去を思い出すほどに辛くなってくる。


なのに



頭が言うことを聞かず、止まらないのだった。




『ゲームセット!!!
友枝・足尾ペア勝利!!』







キラキラ光る汗



チラリと見える白い歯




日に焼けた肌





何もかも一緒だ…2年前と



全然変わってないんだなぁ……





『美夏ねぇ……-----』




晶螺はただ一人を目で追う美夏の様子を

横で心配そうに、いや、悲しそうに見つめていた。