コートに立つ友枝と麻美。
試合が始まり、美夏の目はそれに釘付けに。
ほんとに…似てる。
そっくりだ。
友枝さんに会ってからの千佳のフォームって、いっつもああだった。
彼は怖いぐらい影響力あったからなぁ……
美夏は過去を思い出すほどに辛くなってくる。
なのに
頭が言うことを聞かず、止まらないのだった。
『ゲームセット!!!
友枝・足尾ペア勝利!!』
キラキラ光る汗
チラリと見える白い歯
日に焼けた肌
何もかも一緒だ…2年前と
全然変わってないんだなぁ……
『美夏ねぇ……-----』
晶螺はただ一人を目で追う美夏の様子を
横で心配そうに、いや、悲しそうに見つめていた。


