◆太陽のごとくあいつは◆




友枝はまだ黙ってタバコをふかしている。



『……千佳は、元気?』



『------……多分ね』



『?たぶん?』



友枝は顔を上げた。



『-------。
彼女から聞いてなかったのか?



オレたち…もう別れたんだよ』





『--------…ぇ?』




美夏は息が止まりそうになった。


今…この人何て…?




すると後ろのほうから晶螺の呼ぶ声がした。



『美夏ねぇー!!
開会式始まるよ!早く行こうよ』




すると友枝はスっと立ち上がり、



『…じゃぁ』



と言って立ち去っていった。






別れた--------…!?

別れたって…どういうこと!!?



美夏はまだわけがわからない。




『ちょっ…ちょっとまっ…----』



声がかすれる。



だって、あたしそのために

あなたをあきらめるために


わざわざ教室まで変えたんじゃない!!



『そんな…----今更…』



美夏は驚きを隠せないまま、友枝の背中を見ていた。




『美夏ねぇ…!?』



晶螺にこの状況がわかるはずもなかった。