『アキちゃんったらぁ!
たくさん食べなきゃダメだょっ!ほらアーンっ』
美夏が晶螺の顔を覗き込む。
何気に上目遣いになっているような…
『よ、よせって美夏ねぇ!!』
恥ずかしさと緊張のあまり晶螺は逃げようとする。
が!
『どーしたのアキちゃんッ♪
小さい時からいっつもこいしてあげてるじゃーん』
言いながら美夏の目線はチラチラと悔しそうな顔をして見ている麻美へ。
絶対面白がってるだろ、美夏ねぇ…
晶螺は早くこの二人を離したい、と願った。
『ぁ、それとも口移しじゃないとダメかなぁ?』
『きゃーっ!!!口移しぃ!!!?』
***********
女子二人の醜い決戦はひとまず終了。
さてさて、部屋へ戻ってきた晶螺と美夏。
『どーしたんだよ美夏ねぇ。
らしくないぞ。』
シャワー上がりで、白いノースリーブのワンピを身にまとい、
ソファーの上で長い髪の毛をワシャワシャと拭く美夏に晶螺は話しかけた。
『何よそのらしくないってのは!』
もちろんドSでなく正常に戻った美夏は答えた。


