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悪戦苦闘(?)の末、晶螺はきちんと服を着用。



まだ耳まで真っ赤にした美夏は膝を抱えて俯いている。



『ぉい、美夏ねぇ~。なんで怒ってんのー?
耳赤いしやっぱ熱あるんじゃないの?』



隣のベッドから晶螺がいじけたように言葉を投げかけてくる。




『……ぅっさい。』



『ねぇ、ごめんってば、何がいけなかったの?』




『…~もう子供は早く寝なさい!』



『美夏ねぇだってまだ18じゃん。』


 

『じ、18歳からはもう大人だからいいの!
もう10時だから寝なさい!』



『ぅ゛~…ちぇ、いいよ寝ますよ。
おやすみ美夏ねぇ』



『ぅ、ぁぁ、おやすみ…』




晶螺は渋々布団に入り、まもなくスースーと寝息が聞こえるようになった。




美夏はそんな晶螺から目を逸らし、ベッドの上にうずくまっていた。

しかししばらくして、晶螺が寝返りを打った。



『ん…ぅ゛~ん…』



思わず美夏の視線は晶螺の方へ。