シンドウは知能が高いと考えられるが、知能的ではなく行動的な人物だ。                          

 それではセカンドか。                         

 今のところセカンドはキョウスケに殺意を抱いていないだろう。



 それに殺すとしたら、まず先にシンドウを殺すだろう。                                              

・・とにかく今日は危ないから、乗るか。                             

 キョウスケは疑念を拭い去ることはできなかったが、シンドウが身を潜め尾行し、襲ってくる可能性があると考えた。                              

 夜道で襲われるよりはまだ生きる可能性が高くなると考え、キョウスケは足早に外に出て、ネットカフェの前に停まっていたタクシーに乗り込んだ。