それはつまり、セカンドには別の指令をしていて、完璧に行わさせるためだ。                        

 現にセカンドは興奮したように鼻息を荒くし、口元は笑っていた。                             

「私はただあなた方が捕まらないように指示を出すだけです」                                

 これは他の二人への、特にシンドウへの配慮のつもりだろう。                   


 つまりキョウスケとシンドウの情報はセカンドから全て伝わっているということを示している。                            


 それからずいぶん三人の名前をゼロは口にし、一方的な会話を進めていった。



 そして話は次の狩りのことで締め括られて、映像は終わった。                               

「これだけか?」                                        
 相変わらず不機嫌な声でシンドウはセカンドに言った。