パソコンの画面に映し出されたのは、暗闇の中で椅子に座る映像だった。                          

 暗闇の中で唯一確認できたのは組んでいる足だけで、その他の部位は全く確認することはできなかった。                        


「初めまして。バーサーカーの皆さん。セカンドを通して話を聞いていると思いますが“ゼロ”と私のことを呼んでください」                           


 ゼロと名乗った人物のその声は変声器具を用いていた。                         


・・ゼロねぇ。                             

 キョウスケは一瞬、その映像に注意を払っていたものの、すぐにゼロと名乗った意図を理解して鼻で笑った。                                  

 おそらくセカンドの信仰心を煽るためだろうと、キョウスケは思った。