キョウスケはおどけてみせた。                               


「キョウスケ、俺にそんな嘘が通ると思うな」                           

 シンドウは死体を投げ捨て、キョウスケに詰め寄った。                                  
 細くも身長の高いキョウスケを見下ろすほどシンドウは大柄だった。                            

「キョウスケ、お前何も知らないふりをしても無駄だ」                                   

・・威圧感すげーな、おい。                                   

「わからないですよ。それでいいじゃないですか」                         
「俺の質問に答えろ」                          

 シンドウは威圧的にそう言ってナイフを手に持った。