その瞬間、キョウスケに一つの疑問が生まれた。                         

「さーて帰ろうかなぁ。また連絡しまーす。」               


 セカンドは大きなあくびをしながら敷地から立ち去っていった。                              

「・・キョウスケ。お前どう思う?」                               

 死んだ不良少年達を選別していたシンドウが、不意にキョウスケにそう訊ねた。                                   

「・・・何がです?」                          
「セカンドだ。あいつは本当に多重人格だと思うか?」                                   

 シンドウさんも気がついていたか。                               

「多重人格?セカンドさんが?」