「さぁ行こっか。シンドウさんも待ってると思うし」                        
「はい」                                

 今はとにかくこの流れに身を任せるしか、セカンドの後ろに潜んでいる影の正体を明らかにする方法はない。                                  
 そう考えながらキョウスケはセカンドの後ろをついていった。                                           

「獲物はまだか、セカンド」                                   

 体育館の裏に行くと、待っていたシンドウが苛立ったようにセカンドにそう言った。