「きっとあの方の指示に従って狩りをしていれば、まぁきっと会えるよ」                           
「・・わかりました」                          

 妙な感じをキョウスケは受けた。                                

・・こいつ、会ったことあるのか?                                

 あまりにもセカンドが言う「あの方」という奴の情報は少なく、曖昧だった。                        

 セカンドほどの信仰心の高い人間は、知っていれば具体的な「あの方」のことを言って聞かせるはずだ。                        
 しかしセカンドは「崇高」や「聡明」などとしか言わない。                                

 実際に会ったことがないから言えない。                          
 そうとしか考えられない。