「気になる?」                             

 セカンドは腰を低くし、キョウスケの顔を見上げるようにして言った、                           

「えぇ。セカンド、あなたが崇拝する方なら一度お目にかかりたいんです」                          

 そして自らをセカンドと名乗るこの男にも敬意を払うことが大事だ。                            
 セカンドと名乗ったのは分裂した人格の一つを指すものではなく、「あの方」が一番であって自分は二番目の存在だと示したいからだ。                                  

「君はシンドウさんと違って賢いね」                               

 セカンドはそう言ってキョウスケに微笑んだ。