セカンドはそう言うとため息のような大きなあくびをした。                                
 キョウスケの予想通り、セカンドは今回の狩りに興味を示していなかった。                         

「あの方が今回そうしろってさーまぁ次は僕の好み中心にしてくれるって」                          

 セカンドはそう言って、だらしなく口を開けたまま笑みを浮かべた。                            

「・・あの方ってどんな方なんですか?」                             

 怠そうなセカンドにわざわざ「方」という単語を用い、キョウスケは静かに訊ねた。                     


 信仰心が強い人間に、その崇拝している対象を馬鹿にするような真似は禁物だからだ。