部屋の電気を消し、目を閉じると、自分の姿をした何かが頭の中に浮かぶ。                         
 誰彼構わずに襲い、殺しては高々と笑い声をあげている。                                 
「早くやろうぜー楽しくてしょうがないぞ」                            
 時間が経つにつれ、そいつはキョウスケを誘うようになった。                               
 殺しをしながら、殺したあとに死体に尿をまきちらしながら、時としてレイプしなが、そいつはキョウスケに「一緒に楽しもう」と声をかけた。                                  
 キョウスケはその夢から覚めると、いつも夢精していた。                                 
 これからどうなってしまうのだろうか。                             
 表しようがない不安がキョウスケを少しずつ包み始めた。