「あっ、キョウスケ君。こっちだよ」                               

 体育館の前に行くとセカンドがゆっくりと手を振った。                                  

 あのサイコパスはまるで警戒心がないな。                            
 信仰心が為せること・・ってことか。                              

 キョウスケは警戒心を強める中で、少年のように手を振り返した。                             

「相変わらず時間ちょうどに来るね」                               
「あっ、すみません。五分前には来たほうがいいですよね」                                 
「ううん。そんなことはない。僕とシンドウさんが少し慌てん坊なだけだよ」