キョウスケは素直にその握手を受けたが、シンドウはそれを拒んだ。                            

「仲間ではない。同盟を結んだだけだ」                              

 セカンドはその言葉聞いて目を閉じたまま、うんうんと頷いた。                              

「たしかに仲間ではありませんね。僕はある方の飼い犬に過ぎませんし」                           

 セカンドはそう言っておもむろにタバコに火を点けた。                                  

 ある方とは一体誰のことなのだろう。                              

 キョウスケはそんな疑問が浮かんだが、一触即発の空気をかもし出している二人の間に入る気にはなれなかった。