「宴も終わったし、自己紹介しようか」                              

 まだ三人の吐息が激しい中、小柄の男はそう言ってベンチに座った。                            

 暗くてわからないが、おそらくここは血まみれで、ヌルヌルと滑る状態にあった。                                  

 キョウスケはそれが気にいらなく、近くにトイレに向かった。                               

「どこ行くのー?」                           
「トイレに行ってきます」                        

 トイレに入るとキョウスケは、鍵の掛かっている扉を壊して掃除用具を持ち出した。                                 
「何してんのー?」                           
「そこをちょっと掃除したくて」