キョウスケはそう呟きながらテレビを消して、ベッドに寝転んだ。                             
 勝手に思春期というのは、みんながみんな相手を蹂躙するプレイや殺害することを想像し、自慰するものだと思っていた。                            
 いやそれは違和感や不安を取り除くためのものだということは、自分でもよくわかっている。                                         
 本当は自分が異なっているということぐらいわかっていた。                                
 キョウスケは最近、そんなことを考えては、涙した。                                   
 どうすれば、普通になれるのだろう。