女は涙目で口を動かし始め、絶頂させようと必死だった。                                 
 馬鹿だな、無理なのに。                        
 そんなに死にたくないか。                                   
 生きたいわけでもないはずなのに。                               
「矛盾してんだよ」                           
 キョウスケはそう呟き、必死に愛撫する女の首をナイフで切り裂いた。                           
 死にたくないのは、生きたいってことじゃないんだよ。                                  
 女の死体を背にキョウスケは空想から出た。