そいつが話しかけたのを無視するように、キョウスケは三つの死体に近寄っていった。                                
「今日の獲物は、お前だよ」                                   
 キョウスケはそう言い放つなり、ナイフを二本、そいつ目がけて投げた。                          
 影とキョウスケに称されただけあって、一本のナイフは避けることができたが、もう一本は右腕に刺さった。                                  
「終わりだよ」                             
 影は突き刺さったナイフに気をとられ、三本目のナイフを手に襲い掛かってきたキョウスケの動きについていけなかった。