・・彼は若いからなぁ。やっぱ恐怖を与えないと。                         
 畏怖は信仰心に繋がるものとセカンドは考えていた。                                   
 若い殺人鬼なら尚更のことで、そういった人物にはある種、恐怖という首輪をしなければならない。                          
 それはセカンド自身が体験したから、そう考えるようになった。                              

 シンドウとキョウスケは、セカンドがゼロと面識がないと考えていたが、それは半分当たっていて、半分外れていた。                              

 三人が公園で集まったあの日より四ヶ月前に、セカンドはあの公園のトイレに身を潜めていた。                                

 セカンドはまだそのときはただの強姦魔だった。