「じゃー少し遠回りをして。そうだな・・宗教の教祖に重要なものって何?」                         

 笑顔で妙なことを問い掛けるセンセイに、キョウスケは戸惑いながらも考えた。                                   

「カリスマ性です」                           

 その答えは目の前にあったせいか、さほど考えることなくキョウスケは答えられた。                                 

「正解。そう、その考え方だよ」                     


 センセイは笑顔でそう言って、前の答えを求めてきた。                                  

・・教祖はカリスマ性。殺人者・・・なるほど。                          

 キョウスケは何かにひらめき、歓喜する自分を抑えようと深くタバコの煙を吸い込んだ。