「セカンドの話だと、シンドウさんが反抗的で制御のきかない人物らしいけど、君から見てどう?」                           

「・・たしかです。それに―」                                  
「セカンドや君、あと俺も殺そうと考えている。違う?」                                  

 キョウスケがその言葉を言い掛けたとき、センセイはすかさず答えを被せるように言ってきた。                              
 センセイは相変わらず笑っていたが、また歪んだ空気が流れ出し、キョウスケの掌から汗が吹き出した。                          

「はい・・高い確率でそう考えていると思います」                         
「やっぱり。恐いねー獣ってのは見境がなくて」




 そう呆れたように言って、センセイは両手を広げおどけてみせた。