「元気だった?」                            

 キョウスケが驚きのあまりに口をだらしなく開けている中、男はそう言って微笑んだ。                                

「あなたは・・たしか中学のときの家庭教師ですよね?」                                  
「おっ、よく覚えていたね。名前は・・覚えてないよね。覚えてなくていいんだ」                                   

 男はそう言って椅子を持ってきて、キョウスケの目の前に座った。                             

・・変わってないな。                          

 その端正な容姿とは裏腹の歪んだ圧力。                             
 そしてナイフで切られてしまうような感覚に捉われてしまうほどの、時折見せる鋭い眼光。                              

「じゃー家庭教師のときのように、質問から聞こうかな」