「あっ、あぁ、んっ、もう…あぁ、あっ…、いっ…。」


「はぁ、はぁ、大好きだよ。チュッ、クチュ…」


「チュッ、んっ、アキトさ…あっ、いっ……。ぐっ………。あぁぁ……。」






いつまでたっても、終わった後の生っぽい臭いだけは好きになれない。







「んじゃあ、オレ、先に仕事にいくわ。」



「うん、いってらっしゃい。」



「あぁ、じゃあな、ノリコ、綺麗にしてこいよ。また後で。」







今日が2月17日……。あの日からちょうど三年と3ヶ月がたった。





あの後、ボクは夜の仕事だったが必死で働いた。


キャッチから始めて…運もあったのか…、すぐに店長になった。



生活はすぐに起動にのって、不自由なくいった。




しばらくして…子供も生まれた。


血液型はミクと同じA型だった。


ボクは気にはなっていたが、特別に表にだすことはなかったと思うし、戸籍上ボクの子供じゃなくても関係なかった。





しかし…。







「アキトといる時間は楽しかった。苦労もしなかったし、むしろいい生活だったよ。」



ミクは涙をこぼしながらそう言った。



そして…。



「でも、アナタは男であって、父親でも、旦那でもなかった。」



そう言って、ミクはこの部屋から、ボクのトコロから出て行った。





それが3ヶ月前、あの日と同じ、11月17日だった。




そして…、ボクはさっきのように適当な女と適当に時間を使う。


寂しさを紛らわす為に…。