「ねぇ、いつも思うんだけど…」

「ん?何?」

「お風呂の時、いっつも後ろから抱き締めてくれるよね」

「あぁ、好きだからね。」


「うん、こういうの落ち着くね。」


「……、ははっ、そうだね。落ち着くね。」


ボクが好きなのは、態勢ではなく、キミだ。




まっ、ほっこりしときますか。





ミクを先にあがらせた。

ボクは1つ深呼吸を入れた。

「したらダメだ。」


なぜかはわからないが、そう思った。


これ以上行くと帰って来れなくなる。


ミクにボクの全てがどっぷりハマってしまう


1つ心に決めてバスローブを羽織った。




ソファーで涼むミクの横に寄り添って、タバコを吸った。


ゆっくりだぞ、アキト。


「そろそろ寝よっか。なっ。」


「うん。眠い?寝よっか。」

「あぁ。」


ボクはベットに飛び込んでミクの方を向いた。


「ミク、おいで。」


「うん。」

ミクを抱き締めて、布団をかけた。


ゆっくり、このまま寝よう。


「アキト、今日は着てくれてありがとう。」


「いや、ボクが会いたかったんだから。」


「でも、色々、歩いたり出来なくてゴメン。」


普通の何でもない会話が続いた。


ボクの昔の事や、ミクの事、なぜか今まで話さなかった事まで…。


完全に落ち着いてしまった。あぁ、眠くはないけど…、このままいける。…、そう思ったのに…。


そう、ボクが和んで気を抜いたその時…。



「アキト、来てくれてホントにありがとう。ホントは私もすご〜く会いたかったの。チュッ。」



パンッ



ダメだよ〜。


可愛いすぎ……。


やっぱり、我慢は出来なかった。

ボクの中で何かが覚醒した。

激しめのキスから始まった。