いや、このまま、ゴリ押しで…とも思ったが、まあまあ、落ち着け秋人。


「じゃあ、ボクから行くよ。後でおいでね。」


ミクの頭を撫でて、ボクは室内の風呂へ向かった。


例に漏れず、泡風呂を作り、サッサと自分を終わらせた。


酔った時の風呂の感覚がボクを持っていきかけた時、照明が暗くなった。


「ゴメン、恥ずかしいから…。」

ミクの声だ。


来るの?マジ?

嬉しいのか恥ずかしいのかはっきりしない。


照明が消えると七色に光る浴槽が目立つ。

泡のついたボクまで七色だ。

若干、イヤ、かなりマヌケだ。


「ははっ。なにしてんの?」


ミクが浴槽の横で笑っていた。


「はははっ、なんかスゴいよ。早くおいで。」


「うん。あんまり見ないでね。」


ミクはシャワーを浴び始めた。



見ない訳ない。


ミクの背中を見ながら、ボクの血液は一カ所に集中していった。






「入るね。」


「ああ、おいで。」


ミクはボクの前に背を向けて入り、ボクは後ろから抱きしめた。


あぁ、ミクを抱きしめると心地よく落ち着ける。

ボクはミクの首筋にキスをした。