青空の奇跡



「かずっち、宿題ありがとね!」


写し終わったのか、順平は立ち上がった。


「順平、今日さ、圭がうち来るんだけど、お前も来る?」


「圭って、3組の横山?俺行っていいの?」


「多分、大丈夫。」


「多分て‥‥。
まぁ、大丈夫そうだったら、放課後に声かけてよ!」


「おう。わかった。」


そう言って、順平もクラスから出て行った。もうすぐ授業だってのに、自分のクラスから出てどこに行くのやら。


俺は、窓から外を見始めた。
今更だけど、俺の席は前から三列目の窓の横。


校庭も学校の外も意外によく見える。
今日は晴れていて、空は真っ青だ。
‥‥俺はしばらく、その青さに見とれていた。




キーンコーンカーンコーン