青空の奇跡



「圭か‥‥じゃねぇよ!!
どうしたんだよ、病院行くか?」


「いや、大丈夫。
ちょっとめまいがしただけだから。」


俺は落ちたスプーンを拾い、半分食べたカレーをもう食べれる気分じゃなく、俺はそれを捨てた。


「一応、俺の部屋の方がいいだろ。
先に上がってて。」


圭は心配そうな顔をして、しばらくそばにいたが、大丈夫そうなのに安心して、二階へ行った。


俺は中身のなくなった皿を洗いながら、テレビをちらっと見た。

つけっぱなしだったテレビは未だに音をたてているが、内容は天気予報に変わっていた。




さっきの頭痛は一体なんだったんだろう
今は、テレビを見ていても何も起こらない


最後に見た“金髪の少女”


その子が頭から離れなかった。