青空の奇跡



英語の授業が始まった。
さっき出ていった順平は、いつの間にか戻ってて、自分の席に座っていた。


先生の読む英文が耳に入る。
この人の発音は結構好きだ。
わざわざ教科書を見なくても、1つ1つの単語が頭の中に絵を描いてくれる。











授業はあっという間で、すぐに放課後はやってきた。


「和己ー!!」


ホームルームが終わった途端に、後ろのドアから圭が俺を呼んだ。
俺はそそくさと荷物をまとめて、圭のところに行った。


「今日さ、桜田もうち連れて行っていい??」


「桜田って、鈴野の彼氏?」


「うん。まぁ‥‥その沙織ちゃんと別れたらしいんだけどさ。」


「マジで?!つか、早くね?!」


「バカ!声がでけぇよ!」


「あ、わりぃ。まぁ‥そうゆう事なら全然俺は構わないよ。
つか、お前の家だし、俺は反対しねぇよ。」