「ねぇさすがにもう上がらない?手がふやけた~」

「確かに…。」

「卓斗先に出て!!」

「はいはい…。」



結局ずっと喋りっ放しだった。



「あ、奏愛…。」

「ん?何?」

「明後日朝早く出ようと思うんだ。」

「…わかった。」



奏愛と離れるのが辛くなる。



「見送りはいらないから。」

「ん…。」



それから静かな時が流れた。



「卓斗…。」

「何?」

「待ってるからね。」

「わかった。」



それからは甘い一時。



それはそれは、幸せな時間だった。



奏愛…大好きだよ…。