「奏愛、俺頑張るから…。」

「ん…。」



だから泣かないで…。



「ハリウッド…成功させるから…。」

「ん…。」



奏愛の涙は止まらない。



「4月から行くんだよね…。」

「あぁ。」

「あと半年…。学園祭とか修学旅行一緒に行こうね。」

「当たり前だよ。」



高校時代にしか出来ない思い出は残り半年で作るんだ。



「…………」

「……?奏愛?」



どうし………!!



「…寝てる……。」



泣き疲れたんだろうな。



俺は奏愛をベッドに寝かせて部屋を出た。



はぁ~…。