でも、本当に 振り落とされそうだったから レオのシャツの 裾を握ってた。 レオだ。 まだレオだ。 よかった。 今日もそれが安心させてくれる。 レオが消えちゃったら どうしよう。 また そんなこと思い出すから 涙があふれたことをばれないように そっとレオのシャツに 顔を埋めた。 「・・・どうかしたか?」 「ううん。何も。」