雨の中車を走らせた
悲しい知らせを振りはらうように
窓の外は灰色にかすみはじめて
思い出すのは対照的
色が咲き誇る日々


気づいていたのかもしれないね
きっとずっとそこにあった
誰だって放したくないものが
溢れるほどに掌の中に

遠くなってどれほど大切か
初めてわかるというよ
僕らふたりの場合は
どうだったんだろう



いたずらに怒らせては
どうやって笑顔を取り戻そうか
必死に君に追いつき考えていた
黙って歩く雨上がり
どこまでも続く道


探していたのかもしれないね
虹を指差すタイミング
誰だって放したくないものが
溢れるほどに掌の中に

守ることと助けることは
似ているようで全く違うんだよ
僕らふたりはどちらを
選ぼうとしたんだろう



何度繰り返してもたどり着かない
端もあいまいになるよ

あっという間に消えるけど
留める魔法をしらない



気づいていたのかもしれないね
きっとずっとそこにあった
誰だって放したくないものが
溢れるほどに掌の中に

溢れるほどに掌の中に