芸能科が一年一・二組。
体育科は一年三・四組

そして、あの黒山の人だかりがいるのは…

三組のドアの前!!!

「んっとにじゃま。」
史華は諦めて、壁にもたれる。

『あたしたち、早く行かなきゃヤバくない?』

だって体育科代表として挨拶をしないといけないから。

『ぁ~のぉー』
いざ!!!と黒山の人だかりに声をかける。

「「「「はやとぉー」」」」

シカト?!?!

ってはやとって誰!?

『通れないので退いて…ってぎゃ!!!』

割り込もうとすると、黒山の人だかりの1人に押される。

ぶちッッッッッ

頭でなにかが弾ける。

『ちょっと!!!』

大きな声を張り上げる。

黄色い歓声はピタリと病む。
「…何?」

取り巻きの1人があたしを睨みながら、そう言った。
『何じゃないわよ!!!!』
取り巻きの態度に腹がたったあたしの口調は止まらない。

「何キレてんのよ」
『そこ…退いてくんない?』

「はやと様がいるのに退くわけないじゃない。」

ふんっと鼻を鳴らしプイッとそっぽ向く。

ぶちぶちー
はい。あたしキレました。

『ぁっ!あのねーッッ!!はやとってヤツがどんなやつだろうが人の教室のドアの前で、ハーレム作られるのうっとーしいんだけど!!!!』

「やっ……ヤツ?」

明らかにキレた、取り巻きは猛反論。

「はやと様はね!!BC&BBのボーカルで大ス『だから?』

「は?」

『芸能人だったら、こんな迷惑極まりないことしていいわけ?』